『Nick Moss / Privileged』 (Blue Bella BBCD 1014)
1. Born Leader
2. Louise
3. Georgia Redsnake
4. Privileged At Birth
5. Politician
6. She's So Fine (Born Blind)
7. Tear 'Em Down
8. For What It's Worth
9. Why Should I Care
10. Your Love's A Lie
11. Bolognious Funk
Nick Moss - Guitar, Vocals
Gerry Hundt - Rhythm Guitar, Mandolin
John Kattke - Organ, Clavinet
"Stumpy" Hutchkins - Bass
Bob Carter - Drums, Percussion
ニック・モスはシカゴを拠点に活動しているブルース・ギタリスト&シンガーで、かつてジミー・ロジャースのバンドに在籍してた事でも知られてるギタリストです。
自身のバンド、Nick Moss & The Flip Topsでは、50年代のヴィンテージなシカゴ・ブルースから、ワトソンやコリンズを思わせるテキサス系ブルースやヒューストン・ジャンプ、R&Bにソウルなどを演奏する、比較的トラディショナルなサウンドを出すバンドです。
2010年にリリースされた今回のアルバム、Nick Moss & The Flip TopsからNick Moss単独名義になり、いつもとは違ったサウンドに挑戦してるのかなとか想像しつつ聴いてみると、これが何と60年代後半のあのハードなブルース・ロックが目白押しじゃないですか。
ここ最近のアルバムは確かにロック色が若干強い傾向にあったのですが、ここまでがぶり寄りのクリーム・サウンドのアルバムを出してくるとは、ちょっと驚きでした。
そのクリームの曲をカヴァーした(5)、クリーム同様スリーピースで演奏してるのですが、重低音を効かせたドラムとベース、それにオーバードライブが掛かったギターが絡む。これ程がっつり演られちゃうと爽快ですね。
次の(6)はサニー・ボーイ・ウィリアムソンの「Born Blind」ですが、クリームの「クロスロード」のリフを拝借してアレンジされてまして、これは結構嵌っちゃってます。
こういう機会がない限り今では殆ど聴かないサウンドなのですが、偶に聴くとやっぱりカッコいいね。今現在、アメリカで活躍している白人ブルースマン達の原点が、実はクリームやツェッペリン、ジミヘン、ストーンズ辺りだったとは、な~んだ自分と一緒じゃんとか思うとやっぱり嬉しくなってしまいますね。一つの過程でしょうけれど、、、
ハウリン・ウルフの(2)なんかもぶりっとブルース・ロックしてますし、バッファロー・スプリングフィールドの(8)では何でかチャーを思い出してしまったサウンド。結構ファンキーで好きです。(9)はこれはZ.Z.トップのサウンドだ。
バンドの纏まりもノリも申し分なくて、ロック耳で聴くとかなりカッコいいです。
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