『Sonny Rhodes / Live!』
1. She's My Woman
2. Crazy Fool Blues
3. Shaky Ground
4. Since I Met You Baby
5. River's Invitation
6. Think
7. Jelly, Jelly, Jelly
8. Life's Rainbow
サニー・ローズの久々の新作は、自主制作で出されたライブ・アルバムです。
トレードマークのターバンは止めちゃったのかな。あれは、どう見てもブルースマンには見えなかったのだが、イメチェンですかね。裏ジャケの写真を見ると、ズボンまで真っ赤っ赤。これは多分、靴も真っ赤でしょうね。しかし、この顔の表情、ブルースだね。
もう一つのトレードマーク、ラップ・スティール・ギターは今も健在。テキサスらしい攻撃的なギターを弾き、アップテンポの割と派手目のブルースを演奏してたようなイメージがありますが、今回のライブは結構渋いサウンドを出してますね。
1曲目は、比較的にアップテンポなシャッフル・ナンバーで、これまでのサニー・ローズのサウンドに近い感じかな。ホーン・セクションが入ってないのでゴージャス感はないが、その分、凄くタイトで、どっしりとした濃いブルースに仕上がってます。サニー・ローズの歌は相変わらず上手いし、69歳とは思えないこの若々しい歌声にはビックリですね。
2曲目はどっしりと濃厚なスロー・ブルース。この曲は特にいいな。ギターはマイク・フリンという人が弾いてるんだろうと思いますが、間とかタメとか、ブルースを知り尽くした人のギターだなと思う。ソロもぐっと来るね。そして、もう一人、ナンシー・スウォーブリックという女性ハーピスト。後半のハープ・ソロで大活躍ですが、女性とは思えない図太さとエモーショナルな表現、鳥肌立ちました。迫力満点でホンと素晴らしいです。1曲が長い曲ばかりですが、この曲は特に長くて、12分34秒。サニー・ローズのタフさにも頭が下がりますね。
ずっしりとしたファンキー・ブルースの(3)もなかなかカッコいい。
続く(4)のスワンプしたルイジアナ・ブルースも僕は好きだな。サニー・ローズのレイドバックしたラップ・スティール・ギターが、なんとも言えない良い味を出してます。それに合わせたようにレイドバックするハーモニカ。哀愁漂うその旋律に泣けてきます。やっぱこの女性ハーピストはタダモンじゃないな。
テキサス風味たっぷりのギターから始まるスロー・ブルースの(7)は、ストーミー・マンディ・ブルースでした。ここでもやっぱ、ハーモニカですね。すっかりこの女性ハーピストに参ってしまったな。ナンシー・スウォーブリック、覚えておこう。
サニー・ローズはスタジオ新録のアルバムも発表してます。まだ封も切ってませんので、こちらは後日ということで。